蟹(かに)アレルギーの原因や症状、対処法、食べてはいけない食品・食材

蟹(かに)アレルギーは発症数の多い
食物アレルギーの一つになります。
カニを食べてなんか体調が変だなぁ、と
感じる人は蟹アレルギーの可能性があります。
この記事を通して、蟹アレルギーの
原因や症状や対処方法、
また蟹アレルギーの人が食べると危ない
食品や食材を詳しくまとめましたので、
ぜひご参考にしてください。
Contents
蟹(かに)アレルギーとは?
蟹(かに)アレルギーとは、
甲殻類アレルギーに分類され、
カニやエビなどを食べたり、触れることによって
皮膚が腫れてしまったり、
全員に痒み(かゆみ)が出る、
また、咳が止まらなくなったりする
アレルギー症状のことです。
かにを触るだけでも症状が出るのは怖いですね。。
カニアレルギーになってしまう人は、
2、3歳くらいの年齢の子どもから
少しずつ症状が出てくる傾向があります。
しかし、幼少期は全然大丈夫だった!という人でも、
大人になってから発症する食物アレルギーの中で、
かにアレルギーは成人全体の約1.5%
にものなります。
この数値は食物アレルギーの中でも
非常に数値が高く、かなりメジャーな
アレルギーの一つになります。
また、かにアレルギーは同じ甲殻類のエビと
同様に、特定原材料7品目に含まれています。
この特定原材料7品目に該当する食品は、
商品のパッケージに、原料が入っていることを
明記しなければならないことが法律で定められています。
「この商品には蟹(かに)が入っていますよ!」
と、消費者に伝えなければなりません。
それくらいこの7品目に該当する食材は
アレルギーを持っている人が食べるのは危ないということです。
買い物するときだけではなく、
外食する際も注意するようにしましょう!
カニと同じ甲殻類のエビのアレルギーは、
海老(エビ)アレルギーの原因や症状、対処法と食べてはいけない食品・食材
の記事に詳しくまとめました。
カニアレルギーとエビアレルギーは
非常に似ているので、エビアレルギーについても
確認してみてください!
また食物アレルギー全般について
詳しく知りたい方は、
食物アレルギー・食品アレルギーの原因や種類、症状から対処法まとめ
の記事で食べ物のアレルギー全般について
まとめていますので、読んでみてください。
蟹(かに)アレルギーの原因はトロポミオシン
かにアレルギーの原因はトロポミオシンという
タンパク質の一種になります。
この蟹アレルギーの原因物質である
トロポミオシンは同じ甲殻類のエビも
含まれていて、かにアレルギー同様、
エビアレルギーの原因でもあります。
このトロポミオシンの厄介なことは、
熱に非常に強い点です。
調理の際に加熱してもトロポミオシンの
効果は弱まることはありません。
なので、生で食べようが、しっかり火を通して
調理されたカニを食べても変わらないので、
「火を通したから大丈夫!」
と思っていた方は注意してください。
蟹(かに)アレルギーの症状
かにアレルギーの症状は、食べてから
一時間以内に出るケースが非常に多いです。
他の食物アレルギーと比べると症状の出る
時間がとても早いため、原因を特定しやすく、
対処もしやすいです。
具体的に蟹を食べることで出る症状をみていきましょう。
蟹(かに)アレルギーの症状:下痢になる
かにアレルギーの症状の一つに下痢があります。
下痢になる原因としては、蟹アレルギーが
消化器系に影響を与え、消化できずに下痢になります。
特に子どもは消化器官も発達しておらず、
アレルギー反応が出やすい傾向が強いです。
また、身体のアレルギー反応によって、
体内に入った害のある物質を排出しようとするために
このような症状がでます。
成人の人なら体調の異変に気づきやすいのですが、
子どもは気づくのが難しいので、
小さいお子さんのいる方は、
少し手間はかかりますが、お子さんが
何を食べたか毎日記録するといいでしょう。
蟹(かに)アレルギーの症状:身体がかゆくなる
カニを食べた際に、口の周りがかゆくなったり、
目がかゆくなったりします。
症状がひどい場合は、くちびるが腫れたり、
目の周りが赤く腫れあがったりもします。
またカニを食べていなくても、
カニを触ることで体がかゆくなったり、
症状が重い場合は蕁麻疹(じんましん)
になったりもします。
蟹(かに)アレルギーの症状:食物依存性運動誘発アナフィラキシー
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは
食後に運動することによって
アナフィラキシー症状がでることをいいます。
これは普段食事をしていてもアレルギー反応の
ない人にも起きる可能性のある症状です。
だいたい食後の2時間以内に発症するといわれており、
激しい運動をしたから誘発されるわけではなく、
軽い運動でもアナフィラキシー症状を誘発します。
最悪の場合は死に至りますので、
気を付けてください。
蟹(かに)アレルギーの対処法
かにアレルギーの症状が出た際の
対処法について話していきます。
カニアレルギーの対処法もいくつか
ありますので、確認してください。
蟹(かに)アレルギーの対処法:カニを食べない・触らない
まずカニを食べないことが一番です。
見てカニと分かる料理であれば、
わざわざアレルギーを持っている人は
食べませんが、カニが原料として使われている
料理も結構あるので注意が必要です。
後ほど、気を付けたほうがいい食べ物を
紹介します。
また、カニを食べなくても、
カニに触れるだけでも発症するので、
みんなで食事に行った時などは、
周りの人がカニを食べているときは、
触らないようにしてください。
蟹(かに)アレルギーの対処法:ハウスダストに注意
カニアレルギーやエビアレルギーの人は
ダニにもアレルギー反応が出るケースがあります。
ダニはとても小さいので空気中のホコリと
一緒に吸い込んでしまう可能性が高いです。
ホコリを無くすことは難しいので、
布団などダニが繁殖しやすい場所は
天日干しをこまめにしたりして
清潔にしましょう。
蟹(かに)アレルギーの対処法:エピペン
エピペンとはアドレナリン自己注射薬というもので、
アナフィラキシー症状を緩和したり、
アナフィラキシーショックになるのを防ぐための
薬になります。
お医者さんにしてもらうのではなく、
自分で注射するか、または保護者の方に
やってもらう注射薬になります。
エピペンを使用した際は、
お医者さんに伝えましょう!
かにアレルギーの人が食べてはいけない食品・食べ物
先程軽く話しましたが、
見て、カニ!
と分かるものは食べることはないので、
大丈夫ですが、カニを原料などに使っている
加工食品などは、かにが含まれているのか
分かりにくい食品も結構ありますので、
どんな食べものがあるのか確認しましょう。
かにアレルギーの人が食べてはいけない食品・食べ物:しらす
かなり意外な食べ物だと私が思ったのが、
しらすです。
しらすがカニアレルギーとなんで関係があるの?
と思われる方も多いと思います。
実は、しらすには小さいカニやエビが
混ざっていることがよくあります。
加工する際にもカニやエビが小さいので、
取り除くのが難しく、そのまましらすに
混ざってしまいます。
すべてのお店ではないですが、
スーパーでしらすを見ると
「カニやエビなどが混入していることがあります。」
と注意書きがされていたりします。
注意書きがされていないと気づきにくい食品なので、
かにアレルギーの人は気を付けてください!
かにアレルギーの人が食べてはいけない食品・食べ物:カニかま
カニカマはカニの身の感じに似せた
かまぼこなので、かにアレルギーの人が
カニカマを食べても大丈夫です。
ただ、最近だと本物のカニの身を入れたり、
カニのエキスを材料としてカニカマに
使っているものもあるので、
注意が必要です。
カニカマをどうしても食べたいと
いう場合は、商品のパッケージを
よく確認してから食べるようにしてください。
かにアレルギーの人が食べてはいけない食品・食べ物:えびせんべい
えびせんべいはカニは入っていませんが、
かにアレルギーとエビアレルギーが発症する
原因は同じトロポミオシンという成分です。
エビせんべいにはかにアレルギーになる成分が
入っていますので、食べないようにしてください。
まとめ
かにアレルギーの原因や対処法について
理解を深めることはできましたでしょうか?
かにアレルギーは発症するまでの時間が
早いので食物アレルギーの中では
気づきやすい部類になります。
カニを食べたときに少しでも異変や違和感を
感じるのであれば一度病院に行って
検査してもらうといいでしょう。
またカニアレルギーの人は加工食品を
食べる際には気を付けてください!
見た目にカニ要素が全くないけど
食べ物の原料にカニが使われているケースが
よくありますので!