かぶ(蕪)の3の効果効能と栄養素・栄養成分

今回はかぶ(蕪)の栄養素と
効果効能についてご紹介します。
かぶ(蕪)は水分が多くて
栄養が少ないイメージがありますが、
実は捨ててしまいがちな、「葉の部分」には
根の白い部分より比べられないほど
たくさんの栄養素が含まれています。
さらに、葉には美容に興味のある方には
うれしい「アンチエイジング効果」期待できるんです。
それ以外にも女性に喜ばれる
効能がありますのでお伝えしていきます。
Contents
かぶ(蕪)とは?
かぶ(蕪)はアブラナ科の野菜で
カブラ・カブナとも言われます。
日本で最も古くから利用されている
野菜の一つで、春の七草の「すずな」のことです。
原産地については諸説ありますが、
南欧から西アジアと考えられています。
形の大きさや色が様々で、
「大蕪・小蕪・長蕪」があり、
色も「白・紅・紫・黄・褐色」など多彩で
他品種の野菜となっています。
白い根の部分は淡色野菜、
葉の部分は緑黄色野菜に分類でき、
それぞれの効能が期待できるお得な野菜です。
おいしい旬の時期は
1~4月頃の冬から春にかけてです。
かぶ(蕪)のカロリーと1日の摂取量
かぶは根の部分が小1個当たり(80g)16kcal、
葉(50g)の部分が10kcal程度です。
1日に摂るべき野菜の量は350gと言われており、
そのうちの3分の1を緑黄色野菜にすることが
望ましいとされています。
かぶの場合、根の部分は単色野菜、
葉の部分は緑黄色野菜とされているので、
5個分を食べれば1日分の野菜を
緑黄色野菜も含めてとれることになりますが、
一気に食べるのは難しいので、
1/2〜1個分を目安にし、
その他の野菜からも補うようにしましょう。
かぶは食べ過ぎると甲状腺が
腫れてしまう可能性があります。
それは、かぶに含まれている
甲状腺機能抑制物質という成分のせいです。
健康な人では特に問題はありませんが、
甲状腺の疾患がある方や甲状腺機能低下症の方は
食べ過ぎに気をつけましょう。
かぶ(蕪)栄養素・栄養成分
カブは、実は白い根の部分よりも
葉の部分に豊富な栄養が集まっています。
カルシウムなら根の部分の約6倍、
ビタミンCは約3倍、β-カロテンはなんと800倍以上も
多く含まれているのですから驚きです。
葉の部分は捨ててしまう方が多いみたいなので
根の部分と一緒に食べていただきたいですね。
かぶ(蕪)の栄養素・栄養成分:アミラーゼ(白い根の部分)
かぶ(蕪)の白い根は大根と長さが違うだけで
栄養素の共通点が多くあります。
「米やいも類の淡水化物」の消化を助ける
ジアスターゼやデンプンを分解する酵素の
アミラーゼが豊富に含まれています。
デンプンはブドウ糖がたくさん繋がって
できている大きな分子です。
そのままでの状態では、
腸ですぐに吸収されず、
栄養素としての働きがなされません。
アミラーゼは大きなデンプンを
小さなブドウ糖にしていき、
吸収しやすくしてくれます。
かぶ(蕪)の栄養素・栄養成分:βカロテン(葉の部分)
かぶの葉はβカロテンを非常にたくさん含んだ食材です。
知られていますが、
その他にも体内でビタミンAに変換され、
髪や粘膜・皮膚の健康維持、
視力維持喉、肺など呼吸器系統を
守る働きがあるといわれています。
βカロテンを多く摂取しても、
必要量以外は、体外に排出されるので、
ビタミンAの過剰摂取にはなりません。
ビタミンA・βカロテンのサプリメントに
興味がある人は、
≪ビタミンA-サプリメント≫ 飲んでみたオススメを紹介します!
の記事を参考にしてみてください。
かぶ(蕪)の栄養素・栄養成分:ビタミンC
かぶの葉にはビタミンCが比較的多く含まれています。
100gあたり82mgのビタミンCが含まれています。
葉物野菜の代表でもある、
ほうれん草の35mgよりも多い含有量です。
コラーゲンの生成を補助する効能があるので
これも美容には欠かせないですね。
ビタミンCは熱に弱い性質があるので、
加熱するときは、素早く、
汁などに入れる場合は汁も
一緒に飲むといいでしょう。
かぶ(蕪)の効果・効能
かぶ(蕪)の具体的な効果効能を
まとめたので見ていきましょう。
かぶ(蕪)は消化を助けてくれます!
かぶには消化を助ける効能があります。
それは消化酵素である「アミラーゼ」と
辛味成分である「イソチオシアネート」が
含まれているからです。
アミラーゼとはでんぷんを
分解する酵素のことで、
胃酸の分泌をコントロールし、
胃が弱っている時や
胃もたれ・胸焼けの改善に効果があります。
イソチオシアネートは
アブラナ科特有の辛味成分で、
殺菌・消化促進などの
働きがあると考えられています。
そのため、食欲がなくなったり、
消化不良を起こした際には役立つと言えるでしょう。
また、かぶの根は昔から体を温め、
冷えによる腹痛を予防改善してくれると言われており、
薬膳料理などにも使われます。
かぶ(蕪)でむくみの緩和ができます!
かぶ(蕪)に含まれている栄養成分である
塩分の摂りすぎで、
体内にナトリウムが増えすぎると、
むくみを招くだけでなく、
高血圧になる危険性が高まります。
外食やインスタント食品など、
塩分が高い料理を毎日のように
食べている方は注意が必要です。
カリウムには利尿効果があり、
体外に余分なナトリウムを排泄してくれます。
さらに、かぶには
含まれているので、血行をよくして、
むくみの解消にも効果が期待出来るでしょう。
かぶ(蕪)でアンチエイジング!
かぶ(蕪)には抗酸化ビタミンである
ビタミンA、Cが特に葉の部分に多く含まれています。
さらに、辛味成分イソチオシアネートにも
高い抗酸化作用が認められています。
抗酸化作用とは、体内で細胞が
活性酸素によって酸化されるの防ぎ、
体内が錆びていくのを抑えて体が
老化していくのを遅らせる効果があります。
このことからシミやたるみの予防など、
アンチエイジングに役立ちます。
さらにイソチオシアネートは
肝臓の解毒酵素を促進させ、
発がん性物質などの有害物質を
無毒化する効能があり、
ガンの予防にも効果が期待されています。
かぶ(蕪)の雑学(オモシロ話)
かぶに関する雑学や豆知識を
お伝えできればと思っています。
かぶ(蕪)の選び方
おいしいかぶ(蕪)の選び方をお伝えします。
・葉の部分がピンとしているもの。
・葉が萎れているものは、鮮度にかけるため避けましょう。
・根の部分は真っ白で黄ばんでないものがいいです。
・持った時にずっしりと重みがあるもの。
以上が挙げられます。
持った時に重いかぶは中に
十分な水分が含まれているため、
みずみずしくていおいしい特徴があります。
まとめ
今回は春の七草の一つに数えられる
かぶ(蕪)の栄養素と効果効能ついてまとめました。
かぶの効果効能は以下の3点です。
・消化を助ける。
・むくみの緩和。
・アンチエイジング効果。
などの効果効能がありました。
かぶには根の部分よりも葉に
栄養素が豊富に含まれているため、
今まで、葉を使わずに捨てていた方は
次回からはまとめて食べてくださいね。