《パクチー中毒派vs拒絶派》パクチー嫌いな人は遺伝子レベルで拒絶しているらしい… -【イート】

パクチーが好きな人はパクチー中毒なの?
っていうくらいパクチーが大好きですよね。
逆にパクチー嫌いの人は、「絶対無理!」
という感じのリアクションをしますよね?
実はパクチー嫌いの人は遺伝子レベルで
パクチーを拒絶していることが分かりました。
Contents
パクチーブームの中パックリ割れる中毒派vs拒絶派
ひと昔前まで、パクチーはその名前もあまり
ポピュラーではなく、エスニック料理など
「ちょっと変わった料理」を好んで食べる変わり者が
知っている食材程度の認知度でした。
それが昨今のエスニックブームで、
空前のパクチー大流行となった日本。
「パクチーおかわりし放題」や、
パクチージュースやパクチーやきそば、
パクチーチップス、パクチースープなどの
「パクチー○○」シリーズと、
いつのまに日本はこんなに
パクチー推しの国になったのか!?
パクチーは日本と東南アジアのエスニックな国々の
国家間の潤滑油か何かか!?
というレベルで瞬く間に広がりました。
しかし日本人の皆が皆、パクチー流行の波に
乗っているわけではありません。
パクチーは、好きで好きでたまらない「中毒派」と、
どうがんばっても身体が本能レベルで断固拒否する
「拒絶派」にパックリと割れている食材としても有名です。
無難な一般的食材と比べて、その温度差は歴然。
「中毒派」は
「パクチーの美味しさが分からないなんて勿体ない」と言い、
「拒絶派」は
「あんなものを摂取するなんて人間として意味が分からない」と言い、
もはや双方の歩み寄りに希望の光無し、
永遠に和解できないようでございます。
パクチー「拒絶派」はもはや遺伝子レベルで拒絶!?
アメリカの「23andMe」という遺伝子解析サービスの
データによると、人間が持つ嗅覚受容体遺伝子のうちの
ひとつ「OR6A2」というものが、
パクチー嫌いに深い関係があるというのです。
遺伝子レベルで嫌いじゃどうしようもないですね…。
では、もう少し詳しく掘り下げてみましょう。
「23andMe」は約3万人を対象に、
パクチーの臭いを脳がどのように
捉えるかという分析を行い、
パクチーの臭いを好まない人の多くが
OR6A2遺伝子に突然変異を持っている
という事を発見したそうです。
この突然変異がおこった「OR6A2」遺伝子は、
パクチーの独特な風味の成分である
”アルデヒド”に対して
とても敏感に反応するのだそうです。
この”アルデヒド”は、特定の植物に多く含まれているそうで、
シナモンやバニラにも
豊富に含まれているようです。
パクチー嫌いのあなた!
もしかしてシナモンも苦手だったりしませんか?
八ツ橋とか、お好きですか?
もし苦手ならば、それは間違いなくあなたの中の
「OR6A2」遺伝子が猛烈に拒否反応を
起こしているのです!
なぜ”アルデヒド”を拒否するの?秘密は「石けん」と「カメムシ」!?
この”アルデヒド”ですが、
実は石鹸にも多く含まれる成分なんです。
それから日本人で「この臭いが好き」という人は
おそらくあまり多くないであろうカメムシにも。
よくパクチーの事と「カメムシと同じニオイがする」
といって全身全霊で拒否する「拒絶派」の猛者がいますが、
なるほど遺伝子でそのように判断しているならば、
これはもう疑いようもなく、
その人にとってはその判定が正しいものなのです。
カメムシも石鹸も食品では無いので、
これらのニオイを先に「非食品」として認識している場合、
パクチーやシナモンの香りを嗅いだ時にも同じように
「これは食べるものではない」と脳が判断して
体内に取り込む事を拒絶するよう指令を出しているというわけ。
まとめ
パクチーは身体にも良いし、独特な風味は
確かにクセになるところがあり、
好きな人にはたまらない食材ですが、
苦手な人は単純に「嫌いな食べ物」
という位置づけでなく、
もはや彼らの遺伝子がパクチーを
「食べ物ではない」
と認識しているようです。
好きなものは、好きな人が味わって
食べてば良いという事で、
「中毒派」も「拒絶派」もお互い理解して
パクチーで戦争など勃発しないよう仲良くしていきましょう。