草食動物の筋肉ってなんですごいの?馬やカンガルーの筋肉について

みなさん、草ばかり食べている
草食動物が筋肉ムキムキなことに
疑問を持ったことはありませんか?
筋トレをする人だとイメージしやすいと思いますが
筋トレしたあとにプロテインを飲んだり
鳥のささ身を食べたりする人がいますが
筋肉を作るタンパク質という栄養素が
筋肉の成長に必要になってきます。
タンパク質を英語で
protein(プロテイン)といいます。
スポーツ選手の人たちがトレーニングや
筋トレしたあとにプロテインを飲むのは
筋肉に一番必要な栄養素であるタンパク質を
効率的に摂取するためです。
ではなぜ、草食動物である馬や
カンガルーは肉を食べずに筋肉ムキムキなのか?
まとめましたので、見ていきましょう。
草食動物の筋肉がなぜすごいのか?
を動画にもまとめましたので見てください!
Contents
草食動物の馬の筋肉
馬は草食動物で肉は食べませんが
すごい筋肉をしていますよね?
競馬などの競走馬を見ても筋肉ムキムキです。
馬の食事は、干し草以外にも
野菜や果物を食べますが
馬が食べている食べ物を見ても
タンパク質を豊富に含む食べ物が見当たりません。。。
馬はいったいどうやって
「立派な筋肉」を
手にしているのか?
ネットでよく見るマッチョなカンガルー
マッチョなカンガルーが
取り上げられているのをよく目にしますが、
最初見たときはビックリしました(笑)
このカンガルーの腕の筋肉を見てください!
↓↓↓
このカンガルーの腕の筋肉ほんとに太いですよね?
草食動物で草しか食べていないのに、
こんなたくましい上腕二頭筋をしています(笑)
私が勝手に思っていたカンガルーのイメージは、
ぴょんぴょん飛び回っている
可愛らしいカンガルーしか
イメージできませんでした。
私のカンガルーのイメージ
↓↓↓
こんな可愛らしいカンガルーのイメージが
私の中ではありました。
なので、カンガルーがサンドバックを殴ったり
カンガルー同士の喧嘩で
締め技をしているのを見て衝撃を受けました(怖)
下の動画はカンガルーの喧嘩で
締め技でKOしています(笑)
こんなに強くて筋肉ムキムキな
カンガルーは草食動物です。
プロテインか何かやってるんじゃないかと
思っちゃいました(笑)
タンパク質はアミノ酸へ分解される
中学校の理科の授業で
消化酵素の働きでデンプンはブドウ糖、
タンパク質はアミノ酸に分解されると習いました。
ここに
草食動物の筋肉のヒントがありました!
消化酵素の働きにより、
タンパク質→アミノ酸
このように分解されます。
アミノ酸は筋肉などの栄養として吸収されていきます。
流れとしては、
タンパク質
↓
アミノ酸
↓
筋肉の栄養に
このような流れになります。
この流れを見ると
タンパク質を摂らなくてもアミノ酸を摂れば
最終的なゴール(筋肉の栄養)は
同じだと私は思いました。
タンパク質→アミノ酸→筋肉
実際はどうなのか。。。?
草食動物の消化管内に微生物がいる
色々調べてみると
「共生栄養」という言葉にたどり着きました。
動物の消化管内にすむ細菌や原生動物は宿主が消化できない物質を分解したり,タンパク質やビタミン類を合成したりして,宿主にたいして栄養的に寄与している例が多く知られている。このような共生微生物による栄養的な働きを共生栄養といい,とくに不消化物の分解にかかわる場合を共生消化symbiotic digestionという。草食動物のほとんどは植物体の主要な成分であるセルロースを分解する消化酵素(セルラーゼ)をもたないが,消化管内にすむ微生物の働きによってセルロースを栄養として利用できる。
引用元:出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について |
この共生栄養の説明から分かることは、
馬やカンガルーの消化管内にいる細菌や微生物
(人間だとビフィズス菌など)が
影響していることがわかりました。
馬やカンガルーなどの草食動物は、
食べた草を消化する際に細菌や微生物によって
筋肉など身体に必要な栄養素を
作ってもらっているので、
タンパク質を摂取しなくても筋肉に必要な栄養成分が
行き渡っているということが分かりました。
すごい仕組みですね!
ビタミンB12(シアノコバラミン)も草食動物は体内で作れる
草食動物はビタミンB12も体内で
生成することができます。
ビタミンB12は人間の体内で合成することが
できない栄養成分です。
この原理もたんぱく質を合成するのと同じで、
草食動物の腸内にいる細菌が生成してくれます。
ちなみにビタミンB12の効果や効能は、
貧血の予防やうつ病の改善、
不眠症の人にも効果を発揮する栄養素です。
詳しい情報は、
ビタミンB12(シアノコバラミン)を多く含む食品・食べ物と効果効能
の記事にまとめていますので、
興味のある人は読んでみてください。
まとめ
私は馬やカンガルーが
食べている草や野菜などにアミノ酸が
含まれていて、それが作用して筋肉が
発達していると思っていましたが、
まさか体内に栄養素を合成したりしてくれる細菌や
微生物がいるとは想像できませんでした(汗)
食べ物に含まれる栄養成分というよりも、
人間と動物の違い
(身体の構造や体内にいる細菌や微生物など)
が大きく影響していることが分かりました。
私たちの体内には
馬やカンガルーの体内にいる微生物はいないので、
しっかりタンパク質を摂取して
筋肉に栄養補給をしていきましょう!