小麦でお腹が痛くなる?小麦が引き起こす症状と原因、グルテンについて

菓子パンや麺類が大好きなのに
食べるとお腹が痛くなる、
ということはありませんか?
実はそのお腹の不調は、小麦粉を食べることで
引き起こされる症状かもしれません。
今回は小麦を食べることで起きる症状を
まとめてみました!
Contents
グルテンが腹痛の原因?
最近グルテンフリーを謳った食べ物が
増えている気がします。
みなさんはグルテンが何かご存知ですか?
小麦を含む食べ物を食べてお腹が痛くなる原因の一つが
このグルテンになります。詳しく見ていきましょう!
グルテンとは
小麦粉を水でこねると、グリアジンと
グルテニンという成分が合わさり、
グルテンに変わります。
グルテンは急激に血糖値を上げるので
体に良くないと有名で、
最近ではグルテンフリーダイエットが流行しています。
しかしグルテンは悪いところばかりではなく、
良い効果もあります。
グルテンを加水分解してできるグルテンペプチドは、
鎮静作用や血圧の低下作用があり、
医療場面でも使われています。
加水分解とは水で溶かすことによって
成分を分解するという化学反応なので、
水分に溶かして食べた際にはパンや麹からも
グルテンペプチドを摂取することが出来ます。
グルテンは腸の機能を低下させる
鎮静作用や血圧の低下作用があるグルテン。
しかし、このグルテンが含まれた菓子パンや麺を食べると、
腸の機能が衰え、栄養素の吸収や、
排泄機能が正常でなくなってしまいます。
そのため、便秘や下痢を引き起こすことがあるのです。
前述した通りグルテンには鎮痛作用があるため、
腸の感覚を鈍くすることが原因と考えられます。
また、小麦粉には食物繊維がない、
というのも腸の機能低下の一因でしょう。
小麦粉を摂りすぎてしまうと、
この腸の機能低下によりお腹が痛くなるのです。
便秘に関する情報は、
便秘の原因と解消法の記事に詳しくまとめています。
便秘に悩んでいる方は、こちらの記事を読んでください。
アレルギーや病気の可能性も
小麦を食べてお腹が痛くなるのは
アレルギーや病気の可能性もあります。
グルテンアレルギーや小麦アレルギーに関しては、
別記事の小麦アレルギーの原因や症状から対処法、食べられない食品まとめ
に詳細情報をまとめておりますので、
上記アレルギーの可能性がある方は
読んでみてください。
グルテンアレルギー(グルテン過敏症)
グルテンアレルギーの方は、吐き気や貧血を引き起こす、
または常に体調が悪くなる、という症状が表れます。
また、そこまで酷くない症状の場合には、
グルテン不耐症の可能性もあります。
しかし日本ではこの検査を行っている
病院は非常に少ないので、
自分がグルテンに弱いのかどうかが
自覚しにくいのが問題です。
セリアック病
セリアック病を患っている人はほとんどいないとされていて、
100人に1人いるかどうかという珍しい病気です。
グルテンが体内に取り込まれることで腸が炎症を起こし、
栄養素が吸収出来なくなる、
精神障害を引き起こす、という病気です。
腸からの免疫機能によって自らが攻撃を受けてしまい、
体調不良が慢性的に続くとされています。
グルテンを分解できない
その他にも、そもそもグルテンを分解できない、
という人もいます。
分解する酵素をもともと持たない人は、
消化器官にグルテンが残り、
栄養の摂取が難しくなります。
小麦が引き起こす症状に似ている病気
小麦粉が原因、と考えていても実は
他の病気であることも考えられます。
そのほとんどは緊張やストレスによるもの。
中には勉強や仕事に集中できないほどの
体調不良を引き起こすこともあります。
小麦を食べることで引き起こす症状とにている
病気を確認しましょう!
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、
ストレスから引き起こされる病気の一つで、
下痢や便秘、腹痛、腹部の膨張感を引き起こします。
また、生活習慣の乱れから引き起こされる可能性もあります。
消化管の動きを活発にする薬や、
精神科の心理療法でストレスを解消することで
症状を改善できます。
呑気症(どんきしょう)
呑気症も過敏性腸症候群と同様、
ストレスから引き起こされる病気の一つです。
食べ物や飲み物を口に入れるとき、
もしくは唾液を飲み込むときには
空気も一緒に飲み込むことになりますが、
その量が多いと、胃に空気が溜まることになります。
そして、溜まった空気が逆流したり腸に溜まったりすると、
げっぷやおならが異常に多くなるのです。
また、無意識に歯を噛みしめる癖のある人は、
噛みしめ呑気症を引き起こすこともあります。
噛みしめ呑気症は過敏性腸症候群を
併発することもあるので注意が必要です。
まとめ
お腹が張る、便秘、下痢、腹痛などには
様々な原因が考えられます。
今回取り上げた小麦の中にあるグルテンは、
腸の機能を低下させてしまうので、
摂りすぎには注意が必要です。
しかし一概にも小麦の影響とは決めつけられないので、
原因がはっきりしないままで不安を一層煽ります。
不安な場合には、一週間から二週間ほど
グルテンフリーの生活をしてみて、
改善されるのであれば、
病院で詳しく検査を受けると良いのではないでしょうか。
また、特に先進国に住む現代人の中には、
ストレスを溜め込む人も多いので、
一度自分の生活習慣や精神状態に注意してみましょう。